Sep 27, 2009

かお26

人間は何故心霊写真を見るのか

タモリさんの 空耳アワーならぬ
人間には「空目」をする能力が備わっているらしい

空目とはインターネットスラングとして使われたりしている言葉であるが
「見えないのに見たように思うこと」
「実際にはないものが見えたような気がすること」
というらしい

ここで冒頭の
"何故人間は心霊写真を見るのか"
という問いに対する答えが「空目」現象と関わってくるわけですよね

人間の脳はランダムなモノの中に
何らかのパターンを見つけ出さずにはいられない
特にひとの かお に似たモノに関しては
非常に敏感に かお のパターンを見つけ出してしまう

そのために人間は
自然が作り出したランダムな文様の中に
ひとの かお を見てしまう
雲 天井のシミ 集合写真の背景の岸壁(いかにも・・・w)
に かつてその場所で自殺したひとの亡霊を見る
さらには 他の生物の文様の中にも・・・

人類の祖先は
過去何百万年もの間 常に環境の変化と戦いながら生き残ってきた
複雑な自然界を生き延びるため
ひとは自然界の中から何らかの手がかりをみつけ
脳にできるだけ荒い情報から「パターン・法則性」を
導き出す能力を備え付けたのである

ひとが 生きるか死ぬかの瀬戸際では
そんな瞬時のパターン化認識が大いに役立ったに違いない
この考えかかたからいくと
ひと の最大の敵は やはり
ひと なのですね


人間の脳は 直感的に
ないところにあるものを見
ランダムなモノの中に強引に関係性(パターン)を見いだす

逆に言えば
この優れたパターン化の能力がマイナスに作用し
世の中の複雑なズレ、微妙な濃淡を消し去ってしまう(くれる)こともありうる

このパターン化は つまりは
「単純化」
である




参:動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 福岡伸一 (著)

Sep 24, 2009

かお25

世の中は
"まる" "さんかく" "しかく"
でできている

というまで単純化できないまでも
幾何形態において(または世の中の様々な事象において)
複雑さを排除し
単純化することで
より多くのことが伝わったり
より多くのことを考えさせたり 感じさせたりできる
などということは往々にしてある

むやみやたらに情報量を増やしても
本当に伝えたいことは伝わらない
伝えよう伝えようと説明過多になるあまり
本当に伝えたいと思うことは実は伝わっていません
てことはよく聞きますわな

読書だって速読なんて方法があるくらいで
中身をじっくりという方法と比較して
全体像が掴め 何が言いたかったか 何を伝えたかったかを
より的確に素早く捉えることができる読み方である・・らしい

人間が日常行っていることは
ほとんどこの「速読」
ではないかと考えられる
日々の生活で何かモノをじっくりと眺め
検証し 数十分も数時間もそのことのみに集中することなど滅多にない
時に集中して思考する必要はありますが
人とすれ違い
モノを見て
何の思考もなく感じ取れるままに感じ取る

人間にはそのくらいの感情の揺れくらいでよい
そう単純化してしまいたい


という前置きをふまえて・・・ですが
かお にも
やっぱり単純化という作業を加えて
「多くのこと」
(かお でいうと感情でしょうか?)
を 伝えてもらいたい訳ですよね

Sep 19, 2009

○△□

時に 子供向けのテレビ番組や絵本というものは
本質をついていることがある

個人的にはそんなことひっくるめて絵本も教育テレビも
大好きなのですが・・・

小さい頃によく見て聞いていた
「みんなのうた」
本当にいろいろな曲を覚えて歌って
今聞いても歌詞が出てくるくらいです

そんな思い出の歌のなかで
「まる・さんかく・しかく」>>>
は結構ヒットなのではないかと思う訳です

3つの幾何形態の星の住民が
それぞれの生活での不便さをアピールしている歌なんですが・・

実際 世の中
"まる" と "さんかく" と "しかく"
でできているのかもしれませんね