人間は何故心霊写真を見るのか
タモリさんの 空耳アワーならぬ
人間には「空目」をする能力が備わっているらしい
空目とはインターネットスラングとして使われたりしている言葉であるが
「見えないのに見たように思うこと」
「実際にはないものが見えたような気がすること」
というらしい
ここで冒頭の
"何故人間は心霊写真を見るのか"
という問いに対する答えが「空目」現象と関わってくるわけですよね
人間の脳はランダムなモノの中に
何らかのパターンを見つけ出さずにはいられない
特にひとの かお に似たモノに関しては
非常に敏感に かお のパターンを見つけ出してしまう
そのために人間は
自然が作り出したランダムな文様の中に
ひとの かお を見てしまう
雲 天井のシミ 集合写真の背景の岸壁(いかにも・・・w)
に かつてその場所で自殺したひとの亡霊を見る
さらには 他の生物の文様の中にも・・・
人類の祖先は
過去何百万年もの間 常に環境の変化と戦いながら生き残ってきた
複雑な自然界を生き延びるため
ひとは自然界の中から何らかの手がかりをみつけ
脳にできるだけ荒い情報から「パターン・法則性」を
導き出す能力を備え付けたのである
ひとが 生きるか死ぬかの瀬戸際では
そんな瞬時のパターン化認識が大いに役立ったに違いない
この考えかかたからいくと
ひと の最大の敵は やはり
ひと なのですね
人間の脳は 直感的に
ないところにあるものを見
ランダムなモノの中に強引に関係性(パターン)を見いだす
逆に言えば
この優れたパターン化の能力がマイナスに作用し
世の中の複雑なズレ、微妙な濃淡を消し去ってしまう(くれる)こともありうる
このパターン化は つまりは
「単純化」
である
参:動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 福岡伸一 (著)
「ユリイカ」に記事が掲載されています
2 months ago
No comments:
Post a Comment